昨日は出張で、東京。
終わった後、新宿シネマカリテにて「シリリアン・ゴースト・ストーリー」観てきました。
1993年にイタリアのシチリア島で実際に起きた誘拐事件をモチーフに、少年少女の美しくも切ない恋の行方を幻想的につづったラブストーリー。美しい自然に囲まれたシチリアの小さな村。13歳の少女ルナは同級生の少年ジュゼッペに思いを寄せていたが、2人の仲が深まろうとした矢先、ジュゼッペは突然失踪してしまう。周囲の大人たちがなぜか口をつぐむ中、ルナは必死にジュゼッペの行方を捜すが……。監督・脚本は、デビュー作「狼は暗闇の天使」が第66回カンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリに輝いたファビオ・グラッサドニア&アントニオ・ピアッツァ。「グレート・ビューティー 追憶のローマ」のルカ・ビガッツィが撮影を担当。「イタリア映画祭2018」では、「シチリアン・ゴースト・ストーリー」の邦題で上映された。映画.comより
予備知識は全くなし。
評判がまあまあ高かっただけの理由だけです。
何も知らなかったからこそ最後の最後に分かるんですが、
実際の事件をベースにしてるんですね。
2年以上少年が監禁され、殺され、最期、酸で溶かされ海に捨てられるという、ショッキングな事件が。
その少年の為というか、追悼の意味を込めての作品でしょうか。
被害者である少年には、これだけ想ってくれてる人がいた…という、
絶望の中にあるほんのちょっとの光?みたいな。
ちょっとでも彼の為になればっていうのが伝わります。
特に何も知らずに観たひとほど、そうなるかと思います。
じっくり、静かに鑑賞して、最後の最後に
「あー、そうか」と。
別に、トリックもあるわけでもなく、何かドンデン返しがあるわけではないのですが…
観たまんまなんですがね。
これが。
ストーリーも時間経過とかが一瞬分からなくなったり
主人公が今何をしてたのかとか分からなくなるんですが、
それも後で話の流れで分かるようになってます。
「あー、もう1年経ったんだ」とか
「今まで入院してたんだ」とか、ね。
それに加え、夢の描写がブツ切り的に入ってくるんで、「え?」とか「ん?」て一瞬戸惑うんです。
が、そこがファンタジー感が増すというとトリックもあるんで、面白いです。
観てる途中、これちょっと選択ミスやったかな?って思ってたんですが、
レビューを書いている今思い返すと、なかなか心に残る作品やったなって思います。
そういう意味でも、後々、噛みしめる映画でした。
けど、何かで見たんですが、謳い文句の「君の名は」×「パンズラビリンス」はちょい大風呂敷広げたな感はありました…よ。
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